LaTeXでglossaries(-extra).styを使用

忘れないうちに書く。

.latexmkrcに以下を追記。

add_cus_dep( 'acn', 'acr', 0, 'makeglossaries' );
add_cus_dep( 'glo', 'gls', 0, 'makeglossaries' );

sub makeglossaries {
    my ($base_name, $path) = fileparse( $_[0] );
    my @args = ( "-q", "-d", $path, $base_name );
    if ($silent) { unshift @args, "-q"; }
    return system "makeglossaries", "-d", $path, $base_name; 
}

ちなみにglossaries.styでは警告が一つ出たが、直後にglossaries-extra.styを使うと消えた。全く内容を確認しなかったので何が起きていたのか(そもそもパッケージ起因ですらないかもしれない)、どうせ皆extra使うだろうし…と思い、その事は忘れた。

詳細は下記参照。
tex.stackexchange.com

LaTeXで通常の索引と記号索引(nomencl.sty)を併用する

今書いている文書に、通常の索引に加えて記号索引を載せようと思いnomencl.styを使おうとした。自分はlatexmk+VSCode環境下で編集しているのでコマンドラインなど一度も触る機会が無く、ここで変に方法を変えると取り返しがつかなくなる危険があるので、latexmkへの記述のみで済ませる必要があった。

本題に入る前の注意。nomenclにはオプションとして言語毎の索引の書式が定義されている(\DeclareOptionX{catalan}{%...以下)。ヨーロッパの主要言語しかプリセットされていないので、使用する前には日本語用のオプションも追加しておこう(具体的にはhttp://xyoshiki.web.fc2.com/tex/nomencl.htmlを参照)。

クラスファイルはbxjsreportでuplatexオプションを適用し、通常の索引作成にはupmendexを使用している。
今回は.latexmkrcの末尾に次を追加すればよい。

add_cus_dep( 'nlo', 'nls', 0, 'makenlo2nls' );
sub makenlo2nls {system("makeindex \"$_[0].nlo\" -s nomencl.ist -o \"$_[0].nls\"" );}

ちなみに自分は最終的に降参してBingに質問したのだが、上のコードはその時Bingが出力してくれたものそのままだ。最初、どうせ修正が必要だろうと思って色々とググったりしたのだが、結局何も変えなくて良いと分かった。
人生は有限なので、分からない時は素直に人工知能に頼った方が良い。

参考
github.com

目標 2023年

去年と同様今年の目標を書こうと思っているうちに1月の終わりが発生してしまったので,今書く.

休学届を出す
去年も同じことを考えていて結局何もしなかった.

変形理論の概説ノート兼入門書を書く
Hookの"Exploring Musical Spaces"が出版された今では正直これを読んでくださいとしか言えず,いまさら自分が何か書く意味も薄いのだが,自分の整理用にとにかく何かは書こうと思う.ここ15年ほど進展のある圏論的変形理論(特にPK-netsやトライアドのトポス)は見たところHookにも記載がないので,これも扱えると良い.
ついでに数理音楽理論コミュニティの存在をここ以外で全く通知していないので,どうにかする.GMITかHookのセミナーを数人で開けると嬉しいという構想だけあるが,そうした集会ものはすぐに破綻することが分かりきっているので躊躇っている.

フッサール現象学
個人的な問題から数学の現象学的基礎付けが気になっているが,そもそもフッサール現象学の知識が少なすぎてTieszenなどを読めないので勉強することにした.もちろん今年中に中後期まで到達できないことは分かっているので,せめて『論理学研究』の読解には入りたいと思う.

古代オリエント史・神話・ソクラテス以前の哲学
ソクラテス以前の哲学をより正確な形で捉えるには神話的世界観の残存とオリエント世界全体の動向を考慮する必要がある.そもそも最近は哲学の非ギリシャ起源説もある程度議論されるようになっているようで(古代ギリシャの神話・思想の形成でのエジプトやメソポタミアなどからの影響の大きさはもともと昔から論じられている),自分としてはむしろそちらに関心がある.

数学ノートを2章分書く

ニコニコに解説動画を上げる
どう考えても動画一つに1年以上が溶かされているという状況は愚かすぎる.

数理音楽理論コミュニティ

数理音楽理論のDiscordサーバーを作りました.理論の学習や,それらの基礎付け・体系化に関心がある人たちの交流を目的としています.自分のツイートには招待リンクを載せていませんが,単に自分のアカウントでTLに流したくないだけなので,興味のある方はDMで伝えてくだされば招待リンクを送付します.

基本的に各自の活動に任せる形を想定しており,少なくとも向こう半年間は10人以下程度の小規模なものにしたいと思っています(10人も集まらないと思いますが一応).

対象領域

英語圏でmathematical music theoryと呼称される諸領域(大まかな目安としてはJournal of Mathematics and MusicおよびMathematics and Computation in Musicを参照)であれば,扱う内容に制約はありません.例えば,

  • PCセット理論
  • ネオ・リーマン理論
  • transformational theory
  • CloughやClampittらをはじめとする音階理論
  • Tymoczkoらをはじめとする幾何的音楽理論
  • 圏論音楽理論
  • 音楽的現象の形式化・公理化

ただし今回コミュニティを作った背景の一つに,Lewin以降の系譜に属する領域が国内で全く盛んでないという事実が含まれているため,国内でも一定以上の扱いを受けている次のような領域を扱うことは,個人的にかなり消極的ではあります.

2022年10月30日

今巷で大流行のアレのように,それまであった世界の境界が次第に破壊されていくのは,自分が音楽理論の発展に見出しているものと共通しており,だから自分にとっては嬉しいことなのだけど,それでも安らかにはなれないのだろうな,と思った.それはただ自分が安らかさを失うというのではなく,むしろ様々な他人が一斉に安らかさを失うのを目の当たりにしてしまう,という意味でだ.
そういった世界の中で,自分がいつまで気力を保っていられるか,より有益でより未知である表現の獲得を信じて,そのシステムの利用法を考えるという唯一自分がなしうる営み(自分には考える事しかできないから)をどこまで放棄せずにいられるかについては,とても怪しいと思う.見られないものは存在しないのとほとんど変わらない.