2023年5月9日

2月に書いたように変形理論のノートを書こうと思っていたが,その前にちょっとした群論のテキストを書くことにした.完成したら数理音楽理論コミュニティで共有するつもり.
個人的に,この手の教科書は読みやすかった経験が少ない.代数学一般の教科書に比べて,群論特化のテキストは(応用数学でのユーザーが多いため?)形式性よりもカジュアルさや直観的理解が優先され,長々とした例示のイントロダクションや非形式的な定義などがより含まれる傾向があるように思う.それはそれで教育的には正しいのだが,いちいちそうした部分から必要な部分をより分けて形式的に書き直すという作業を延々とするのは結構なストレスでもある.